即興演奏のブログ

ステレオ録音始めました

正確に言えば、即興演奏の録音を始めた当初は、MDやリニアPCMレコーダーを使っていたので、その当時はステレオ録音であり、正しくは、(コンデンサマイクを使ってオンマイクで)ステレオ録音始めました、となるだろう。

AKG製のC214というコンデンサマイクを使い始めたのは今から、十年ほど前で、それ以前にSM57というダイナミックマイクを試したりもしているのだけれど、それくらいのころから、モノラル録音をするようになった。

C214を導入したときの録音を今聴くと、その時は、チューブ系のマイクプリアンプを使っていて、これはこれで面白い音であるようにも思える。

それ以前がステレオ録音だったので、早くモノラル録音からステレオ録音にしなければと当時思っていたと思う。マイクプリアンプを新調した。Forcusrite社のISA Twoというもので、その名の通り、ステレオ録音に対応したプリアンプである。

C214を買い、ISA Twoを買い、そうこうして出費がかさんで、マイクもう一本はまた今度と思っているうちに、モノラルで録音することに慣れ、現在に至る。

その間、ケーブルを換えるなど、音質の改善を図ってきたことはモノラル録音に慣れていったことの一つの要因でもある。

この状況を例えていえば、JRなど鉄道で、単線の路線が需要増加に伴って複線化するにあたってもう一本線路を敷くための用地は整ったものの、まだ土地だけで線路を敷くには至っていない状態が長く続いていて見た目に余白感のある単線区間みたいな感じだろうか。

さて、このように十年ほどピアノの即興演奏をモノラルで録り続けたのち、C214を二本とISA Twoでステレオ録音したものを聴いてみた結果、私の即興演奏のスタイルは、こんなにステレオ録音を必要とするものなのかと思った。

ステレオ録音による空間の情報が必要だった。不思議と、もっと早くステレオ録音にしておけば良かったと思ったかといえば、あまりそうも思わないのだけれど。今はマイキングなどいろいろ模索しつつ、良いところを見つけて慣れていければよいと思う。